前編ではバルクフーズ(量り売り)の誕生秘話をお伝えしました。後編ではサステナブルフーズとしての側面をご紹介させていただきます。
→前編はコチラ
原料の調達は縦軸オーガニック、横軸サステナブルであること!
アルファフードスタッフは2020年、サステナビリティ宣言を策定しました。
『私たちは「食」を通して環境と資源を考えます』という経営理念の通り、脈々と受け継いできたバトンをいかに今以上に良い状態にして後の世代に受け渡すか、それが生態系や地球全体の持続可能性を保つ鍵だと考えていらっしゃるそうです。
例えば当社でもファンの多い「生クルミ」は、どこから来てどのように作られているのでしょうか?
2015年に浅井さんが生クルミの生産者であるカリフォルニア州のDixon Ridge Farmsを訪問した際のことです。
「オーガニックは(取り組む理由は)サステナビリティだ」ときっぱりと言い切ったRussさんの言葉に、衝撃を受けたといいます。考え方自体が、浅井さんにとってまったく新しいものでした。
「当時はまだSDGsやサステナブルという言葉そのものが聞きなれていない中でDixon Ridge Farmsで循環農法の取り組みを視察させていただき、驚きました。ここでは55,000本のくるみの木が育てられており、収穫したクルミの殻を使ってバイオマス発電をしています。スプリンクラーや工場で使う電気を自家発電でまかなっているのです。」
この出会いをきっかけに自社で扱う商品はオーガニックとサステナブルな調達の両軸で、と考えるようになったそうです。
あの人気商品がもっと好きになる!サステナブルな一面
ここでいくつか人気モノたちのサステナブルなエピソードを紹介します!
まずは不動の人気NO.1、「ドライ白イチジク(スミルナ種)」の生産者ISIKです。
高地傾斜(標高600~800m)を利用した栽培を行うことで温度が一定に保たれ、薄くて食べやすい皮のイチジクができるのだそうです。
厳しい認証基準で知られるデメターを取得しています。フェアトレードも実践しており売上の2.3%を現地のインフラ整備に当てています。
そしてこちらも忘れてはならない人気商品「デーツ(デグレット、マジョール)」の生産者Woodspur Farmsです。
アメリカのWoodspur Farmsでは、なんと東京ドーム260個分もの広大な敷地で自生と栽培を含め約20種類のデーツが植えられています。オーガニックであることはもちろん、環境保護の観点から余計な手を加えず育てる「ほったらかし」の自生種も残し、状態がよければ収穫して販売を行うという手法を取っています。
なお、Woodspur Farmsの筆頭株主はカナダの教職員の年金運用をしている基金です。同基金では、サステナブルを推進している事業にしか投資しないという理念を持っています。
地域のみなさまと繋がってサステナブルの実現
一方長良園は、もともとの取り組みとして近隣の農産者から規格外の農産物を分けていただき製菓原材料として使用してきた歴史がありました。
それでも自社で規格外製品が出てしまうことがあり、物を大切にしてすべてを使い切ることの難しさを日々感じているそうです。
今回、オーガニック認証工場を運営するにあたり一つ決めたことがあると技術部部長安藤さんは言います。
「作業ではないお菓子作りを目指しています。さらに今後はコンポストを工場の中において、残渣を堆肥にして、農産物の生産者さんに還元するなど、循環する仕組みを作りだすべく検討中です。」
市川さんからは、こんなアツいメッセージもいただきました。
「当社で働く一人一人が会社を出れば消費者であり、地域社会の構成員です。事業を通して全員がオーガニックかつサステナブルな作り手の価値を理解し、周りの誰かに伝えることでさらに広まっていけるのではないかと考えています。」
「地球環境に優しい社会の実現」にむけて
前編、後編を通してアルファフードスタッフ、長良園のオーガニック、サステナブルな取り組みを紹介させていただきました!
関係各社様の努力の結晶である商品をより多くのお客さまにお届けすることで、生産者、輸入者、販売者、購入者、その他全てのみなさまと地球環境に優しい社会の実現に向けこれからも一緒に取り組んでいければと思っています。
プロフィール
浅井紀洋
アルファフードスタッフ株式会社 常務取締役
1983年4月、名古屋市生まれ。ソフトバンクグループ、伊藤忠商事株式会社を経て、2014年に家業のアルファフードスタッフ株式会社に入社、2019年から常務取締役。「食を通して環境や資源の持続可能性を考え、課題をビジネスで解決していく」事をモットーに、事業を推進している。
市川嘉宏
株式会社長良園 代表取締役
1979年3月、岐阜市生まれ。人事系コンサルティング会社を経て、2008年に家業の株式会社長良園に入社、2011年から代表取締役。事業を通じてより良い世の中の実現を目指して 日々奮闘中。食いしん坊。頭も肉体も改造中。趣味はMTBとスノーボード。
今井顕輝
ビオセボン・ジャポン株式会社 取締役 サプライチェーン本部長/輸入部部長
出向元の企業にて、スイーツの開発、プライベートブランドの開発、チーズの調達担当を経てビオセボンの商品責任者に。世界各地から高品質なオーガニック食材を自ら調達。
おすすめアイテム
- バルク(量り売り)
オーガニック・ダークチョコマカダミアナッツ - ローストしたオーガニックマカダミアナッツを、フランス産のオーガニッククーベルチュール(カカオ分61%)で包みました
- バルク(量り売り)
オーガニック・ホワイトチョコクランベリー - オーガニックドライクランベリー(ホールタイプ)を、スイス産のオーガニックホワイトクーベルチュールで包みました
※写真はイメージです。
※オーガニック以外の商品もご紹介しております。
※商品の特性上、規格、デザイン、価格の変更および販売を終了させていただく場合がございます。
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